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トロ・ロッソとの提携について山本モータースポーツ部長が語る

シンガポールGPのパドック。時刻は深夜となっていましたが、多くのホスピタリティエリアは煌々と灯り、メディア関係者やゲストでにぎわっていました。

Hondaエリアのソファに腰かけたモータースポーツ部長の山本雅史は、HondaのF1活動継続とトロ・ロッソとの新たな3年契約という大きなニュースの発表を終え、こう振り返ります。


Masashi Yamamoto

厳しい戦いを強いられた3年間を経てマクラーレンとの提携終了が決まり、それに変わってトロ・ロッソへの供給が決まりました。この交渉はイタリアGPでまとまりましたが、山本はそれをまとめるために奔走したと言います。

「McLaren-Hondaのモットーは“ワン・チーム”であり、パフォーマンス向上のためにともに努力してきました。しかし、我々はプレシーズンテストの時点で望んだような結果が出せなかった。これによって、シーズン序盤から想定していたパワーが出せず、マクラーレンの期待にも届きませんでした」

「もちろん、Hondaはマクラーレンとの関係継続を望んでいましたが、それに足るだけのパフォーマンスや信頼性の目標をクリアできませんでした。これがお互いの関係性に関係を来し、その結果として残念ながら離別を選ぶことにつながりました。F1の世界では結果を出すことが重要なので、本当に悔しいですが、こういったこともやむを得ないと考えています」

今シーズンのアブダビGPでマクラーレンへの供給は終了しますが、HondaにはF1プロジェクトを成功させようという強い意志があります。2021年から新エンジンレギュレーションが導入されますが、それまでまだ時間は多くあるので、今季から導入したパワーユニットのコンセプトを熟成していけるはずです。


Masashi Yamamoto

新たなパートナーとなるトロ・ロッソは、若いチームであり、Hondaも参入3年目とパワーユニットサプライヤーとしては新参メーカーです。双方が、ともに成長することに強い情熱を抱いています。

山本も、こうした方向性の一致が有益であり、トロ・ロッソ-Hondaの2018年へ向けた準備はスムーズに進むと考えています。

「まず、(チーム代表である)トストさんは日本について造詣が深く、文化を理解しているので、いいコミュニケーションが取れています。また、トロ・ロッソは若いチームで成長の最中にあり、Hondaにとっては、似たようなメンタリティー、アプローチでともに戦えるということも大きいです。考え方の近いチーム同士、一緒に前進できると思います」

「トロ・ロッソとHondaは来季に向けて早急に準備を始めていきます。また、(シンガポールGPを含む)2017年の残り7戦はマクラーレンとともに戦うわけなので、ここでいいパフォーマンスを見せるとともに、彼らともしっかりコミュニケーションをとっていかなければなりません」

新たなワークス体制は、これまでと違ったアプローチになるようです。山本はこれによってF1におけるHondaの将来に確信を持っています。


Masashi Yamamoto